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2025.06.10

大腸がんになりやすい人の特徴7選

大腸がんになりやすい人の特徴7選

毎年 約15万人の方が、大腸がんと診断されます。 この数はすべての臓器のがんの中で第1位です。 男性が約8.8万人、女性が6万人と男性が多く罹患します。

そして年間5.3万人の方が大腸癌で亡くなります。

そんな大腸癌ですが、実は早期発見すればほとんど治る病気でもあります。

大腸がんは、がんの中でも比較的予後が良いがんと言われています。

がんの予防の指標としてステージごとの5年生存率で表されます。

 

ステージ

5年生存率(%) 90 85 70 15

 

ステージ4は肺や肝臓など、他の臓器に転移している状態です。 そうなるとさすがに予後はかなり厳しくなりますが、 一方それまでであれば比較的予後が良いのが、大腸がんです。

大腸がんにならないための注意も必要ですが、大腸がんになったとしても 早期発見早期治療することがとても重要です。

そこで今回は、大腸がんになりやすい人の特徴を7つ解説していきます。

いずれかに当てはまった人は早めに大腸カメラを一度受けておくことをおすすめします。

 

特徴1: 家族に大腸がんがいる(がん家系)

特に親兄弟など1親等以内に大腸がんの方がいると、約2倍から3倍のリスクがあると言われています。

大腸がんの中には遺伝性のものが存在します。
家族性大腸腺腫症やリンチ症候群といった病気の場合、遺伝子異常が原因と分かっています。 親子で50%の確率で遺伝子に起こします。 そして比較的若い年齢の時から大腸がんを引き起こすことが分かっています。ただしこれらの遺伝性大腸癌は大腸癌のうちの5%で、それほど多く認める事はありません。

しかし、そうではなくても、大腸がんの 20%~30%で明らかな原因は不明ですが、何らかの遺伝的素因が推測され、「家族集積性大腸がん」と呼ばれます。

家族や親戚に大腸がんを多く認める場合は、 早めに大腸検査を受けておきましょう。

特徴2: 大腸ポリープの既往がある

大腸がんの多くは大腸腺腫と言われる良性ポリープが大きくなって、約10年かけてがん化することがわかっています。大腸腺腫ができる原因は分かっておらず、大腸腺腫があった人は 大腸がんの発症率が高いと考えられています。ガイドラインでもいいから3年に1回は大腸カメラを受けることが推奨されています。

特徴3:潰瘍性大腸炎などの炎症性腸疾患

潰瘍性大腸炎と言われる若い人に比較的多く認める、原因不明の慢性腸疾患があります。潰瘍性大腸炎の罹患年数が長い人、特に8年以降以上経過している場合は大腸がんの発症率が高くなります。
炎症の罹患期間が長い人、炎症の範囲が広い人(潰瘍性大腸炎は直腸だけの人から全大腸に炎症が起こる人がいます)、炎症の程度がひどい人は大腸がんの発症リスクが高くなります。

 

特徴4: 加齢

大腸がんは年齢とともに罹患率が上昇します。20代30代でも罹患率は低いですが、発症する可能性はあります。
特に先ほど述べた家族歴がある場合は若年発症のリスクがあり注意が必要です。

一般的には40代から 罹患率が増加し始め、50代で大きく増加します。50歳以上で大腸がん検診(便潜血検査)が推奨されるのはこういった理由があります。現在は40歳を超えたら年に1階の大腸がん検診(便潜血検査)が行われています。

特徴5: 赤身肉の食べ過ぎ

2007年世界がん研究基金で赤身肉、加工肉(ベーコン、ソーセージ、ハムなど)は大腸がんのリスクが高まることが「確実」と判定されました。

ただし、国立がん研究センターの研究では、日本人は肉の摂取量が諸外国より少なく、日本人の平均的な摂取の範囲であれば赤身肉や加工肉がリスクに与える影響はないかあっても小さいとされています。

特徴6: 肥満 特に内臓脂肪型肥満

BMI25以上で大腸がんのリスクは約1.3倍から1.5倍に上昇します。

インスリン抵抗性や慢性炎症との関連が指摘されています。肥満があるとインスリン抵抗性を招き、高インスリン血症を招きます。インスリンは細胞の分裂を促進させる働きがあるため、大腸がん細胞の成長を促進する可能性があります。

また肥満細胞からレプチンやTNFαなどのホルモンが分泌され、炎症やインスリンの抵抗を悪化させます。慢性炎症は細胞の損傷や遺伝子変化を起こし、がんの発症リスクを高める可能性があります。

特徴7: 喫煙歴

長期喫煙者では大腸がんのリスクは1.2倍から1.6倍に上昇します。直腸癌に影響が強いとされています。タバコは大腸がんだけでなく肺がんや食道がん、胃がん、膵臓がんなどのさまざまながんのリスクを高めます。

 

その他にも、過度のアルコール摂取や運動不足、野菜(食物繊維)不足も大腸がんのリスクを高めます。

これらの大腸がんのリスクに当てはまった人は40歳超えたら大腸カメラを受けておくことをおすすめします。

大腸カメラで腺腫(良性ポリープ)の切除することで、大腸がんの多くを予防することが可能なこともデータでわかってます。

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