食道がん

食道がんとは

食道がんは、年間約2.6万人が罹患します。罹患男性2.1万人、女性0.5万人と男性に多く認めます。40代から増えてきます。
危険因子はアルコールとたばこです。特にアルコールを摂取すると顔が赤くなる人はアセトアルデヒド分解が弱く、がんのリスクが高くなります。
食道の周りには、気管支や肺、大動脈など重要な臓器があります。またリンパも発達しています。食道には漿膜がなく、がんが周りに広がりやすい(浸潤や転移)のも特徴です。

欧米では食道と胃の境目のバレット食道から腺がんが起こることが多いですが、我が国では食道の中部から扁平上皮がんが起こることが多く、バレット腺がんは少ない。
食道がんは、ほかのがんと重複することが多く、胃がんや咽喉頭がんなどの合併を認めることがあります。

食道がんの症状

【食道がんの症状4選】
~食道がんを疑う症状を4つ~

食道がんは、早期の段階ではほとんど症状がありません。
進行すると以下のような症状が出てきます。

食道がんを疑う症状を4つ

  • 胸の違和感
    (チクチクしたり、熱い物がしみる感じなど)
  • 食べ物のつかえ感
  • 胸や背中の痛み
  • 咳・声のかすれ
  • 体重減少

食道がんの検査・診断

食道がんの検査・診断正確な診断のためには、胃カメラ検査が欠かせません。バリウム検査が行われることもありますが、粘膜の変性の少ない早期の食道がんを発見できないことがあります。
また胃カメラ検査であれば、その場で組織を採取する生検を行うことができます。

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食道がんの治療

早期の段階では、内視鏡的に切除することがあります。
進行すると、広がり(ステージ)に応じて、外科手術や抗がん剤治療が行われます。

食道がんのよくあるご質問

食道がんの生存率は?

食道がんは他の癌と同様、ステージごとに予後が異なります。
0期:87% Ⅰ期:84.4% Ⅱ期:64.6% Ⅲ期:39% Ⅳa期:17% Ⅳb期:0%
0期:がんが粘膜にとどまっている段階
Ⅳb期:がんが他の臓器に転移をみとめる段階
このようにがんが広がるにつれて予後は厳しくなります。早期発見、早期治療することが重要です。

食道がんになりやすい人は?

食道癌には、扁平上皮癌と腺がんの2つのタイプがあります。
日本で多いのは扁平上皮癌で、食道癌の90%を占めます。腺がんは胃酸が食道に逆流することによっておこる逆流性食道炎を背景に起こることが多く、欧米では食道がんの半分を占めます。
扁平上皮癌のリスクは飲酒と喫煙で、両方が重なるとリスクが高まります。またお酒を飲むと顔面が赤くなる体質の人が飲酒を続けると食道がんのリスクが高くなることが分かっています。
腺がんのリスクは食道胃逆流症とそれに伴って起こるバレット食道という変化です。肥満、高カロリー食、喫煙は逆流性食道炎や食道の慢性炎症を引き起こし、腺がんの原因となります。

食道がんを予防するには?

食道がんを予防するには、前述で示したリスクを減らすことです。
つまり、禁煙、アルコールを控える、肥満にならないようにすることが大切です。 

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