スキルス胃がんとは?
〜自覚症状が出にくい“見つかりにくい胃がん”〜
スキルス胃がんは、胃がんの中でも進行が早く、発見が難しいタイプとして知られています。
一般的な胃がんが「胃の粘膜に腫瘍(塊)や潰瘍(凹み)を作る」のに対し、スキルス胃がんは胃の壁全体にしみ込むように広がるのが特徴です。
そのため、
・初期には目立った症状が出にくい
・内視鏡でも分かりにくいことがある
・発見時には進行しているケースが多い
という特徴があります。
「症状がない=大丈夫」と思っている方ほど、注意が必要な胃がんです。
スキルス胃がんの特徴
① 胃の壁が硬く厚くなる
スキルス胃がんは、がん細胞が胃の粘膜下を広がり、胃全体を硬くします。その結果、胃が硬くなる(スキルス=硬い)ことがあります。
② 腫瘤(しこり)を作りにくい
通常の胃がんは隆起や潰瘍を作りますが、スキルス胃がんは平坦に広がります。そのため、胃カメラやバリウムで観察をしても、粘膜表面には病変はなく、発見が難しいことがあります。
③ 若い世代・女性にも起こる
一般的な胃がんは高齢男性に多いですが、スキルス胃がんは比較的若い世代や女性にも発症します。
スキルス胃がんの原因
● 明確な原因は完全には解明されていません
ただし、以下が関与すると考えられています。
・ピロリ菌感染
・遺伝的要因(家族歴)
・胃粘膜の慢性的な炎症(食生活や、喫煙、過度な飲酒など)
特にピロリ菌感染歴がある方は、胃がん全般のリスクが高くなります。
(ピロリ菌感染は、通常の胃がんのリスクでもあり、スキルス胃がんのリスクでもあります)
スキルス胃がんの症状
スキルス胃がんは胃の壁を硬く熱くしながら進行する顔で、初期には自覚症状がほとんどありません。症状が現れたときには進行しているケースがほとんどです。
初期に見られる可能性のある症状
・胃もたれ
・胸焼け
・食後の違和感
・少量でお腹がいっぱいになる
これらは胃炎や機能性ディスペプシアと区別がつきにくい症状です。
進行すると現れる症状
病気が進行すると、以下のような症状が出てきます。
-
・持続する胃痛
・体重減少
・貧血
・吐き気・嘔吐
・黒色便(消化管出血)
この段階では、すでに進行がんである可能性が高いため、早期発見が極めて重要です。
スキルス胃がんの診断方法
胃カメラ(上部消化管内視鏡検査)が最重要
スキルス胃がんの診断において、胃カメラは不可欠です。
胃カメラでは、胃壁の硬さ(空気による胃の膨らみの程度)、ヒダの腫れや消失、わずかな色調変化、表面のびらんよりスキルス胃がんを疑います。
また胃カメラでは組織検査を行うことで、最終的な胃がんの診断を行います。
生検(組織検査)
疑わしい部位から組織を採取し、顕微鏡でがん細胞を確認します。
スキルス胃がんは粘膜下に広がるため、複数箇所からの生検が重要です。
【胃カメラがいいのか、バリウムがいいのか】
昔はスキルス胃がんの診断には、胃カメラよりもバリウムの方が優れていると言われていました。それはバリウムの方が全体の形を観察できるため、胃が膨らまないことが分かりやすかったからです。
それは昔の話です。そもそも胃が膨らまない時点で胃全体に胃がんが広がっている進行した状態でしか診断ができません。一方、胃カメラでも空気を入れたり出したりすることで、胃の壁の進展具合を確認することができます。また粘膜表面の微細な変化を確認し、組織検査を行うこともできます。したがって、より早くスキルス胃がんを見つけるためにはバリウムではなく胃カメラを行うことが大切です。
画像検査(CT・超音波)
-
・CT検査:リンパ節転移や腹膜播種(がん性腹水)の確認
・超音波検査:腹水の有無
病期(ステージ)決定に欠かせません。
スキルス胃がんの治療
治療は進行度により異なります。
① 手術療法
-
胃全摘術が必要になることが多い
早期発見できれば根治が期待できる
② 化学療法(抗がん剤)
-
手術前後の補助療法
③ 緩和ケア
症状を和らげ、生活の質を保つ治療も重要です。
スキルス胃がんの予後
一般的にスキルス胃がんは、発見が遅れやすい、進行が早い、という理由から、予後が厳しいとされます。
しかし、
👉 早期に発見できれば治癒を目指せる胃がんです。
早期発見のために大切なこと
✔ 症状が軽くても胃カメラを受ける
✔ ピロリ菌感染歴がある方は定期検査
✔ 家族に胃がんの方がいる場合は特に注意
「まだ大丈夫」と思っている間に、病気は進行します。
よくある質問(FAQ)
Q1. スキルス胃がんは胃カメラで必ず見つかりますか?
完全に容易ではありませんが、経験豊富な内視鏡医による丁寧な観察と生検で発見率は高まります。
Q2. 若くても発症しますか?
はい。一般的な胃がんより若年層や女性にも起こりやすい特徴があります。
Q3. ピロリ菌を除菌すれば防げますか?
リスクは下げられますが、ゼロにはなりません。除菌後も定期的な胃カメラが重要です。
Q4. 症状がなくても検査は必要ですか?
必要です。スキルス胃がんは症状が出にくい胃がんです。
Q5. 胃カメラが怖いのですが大丈夫ですか?
当院では鎮静剤を用いた苦痛の少ない胃カメラを行っています。多くの方が「気づいたら終わっていた」と感じられます。
胃カメラ検査のご案内(行動喚起)
スキルス胃がんは、
「症状が出てから」では遅れることがある胃がんです。
大阪本町胃腸内視鏡クリニックでは、
🔳経験豊富で専門知識を持った消化器内視鏡学会専門医が検査
🔳鎮静剤を使用した苦痛の少ない胃カメラ
🔳ピロリ菌検査・除菌治療にも対応(ピロリ学会認定医在籍)を行っています。
「少し気になる」
「念のため調べておきたい」
その気持ちが、命を守る第一歩です。
ぜひ一度、胃カメラ検査をご検討ください。
医師監修
監修:大阪本町胃腸内視鏡クリニック 院長
消化器内科専門医・内視鏡専門医
本記事は、消化器内科・内視鏡診療に長年携わる医師が、医学的根拠に基づいて執筆・監修しています。内容は最新のガイドラインを参考にし、患者さんに分かりやすく正確な情報提供を心がけています。
当医療法人について
当法人では「大阪から胃がん、 大腸がんを撲滅する」 と目標に掲げています。
森ノ宮胃腸内視鏡ふじたクリニック、大阪本町胃腸内視鏡クリニックともに 内視鏡専門クリニックです。 鎮静剤麻酔を使った楽な胃カメラ、鎮痛剤を使った痛くない大腸カメラを行っています。
消化器内視鏡専門医による高精度かつ苦痛の少ない内視鏡検査と診断によって、胃がんや大腸がんの早期発見と予防、撲滅を目指しています。
当法人では ピロリ学会認定医、 内視鏡学会専門医が在籍しています。
【森ノ宮胃腸内視鏡ふじたクリニック】
2016年に開業し、年間約4000件の内視鏡検査を行っています。
JR森ノ宮駅直結、地下鉄森ノ宮駅から徒歩3分 ビエラ森ノ宮3階
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【大阪本町胃腸内視鏡クリニック】
2022年に開業し、年間4000件の内視鏡検査を行っています。
内視鏡検査や診察は全て完全予約制です。
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