バレット食道とは?
― 食道がんとの関係も含めてわかりやすく解説 ―
「バレット食道」という言葉を、健康診断や胃カメラ検査の結果説明で初めて聞いた方も多いのではないでしょうか。
バレット食道は自覚症状がほとんどないことも多い一方で、将来的に食道がん(食道腺がん)のリスクとなる可能性があるため、消化器内科・内視鏡専門医の間では非常に重要な病態として認識されています。
本記事では、大阪本町胃腸内視鏡クリニックが
☑️バレット食道とは何か
☑️なぜ起こるのか
☑️食道がんとの関係
☑️診断方法
☑️治療法
☑️日常生活でできる予防
☑️よくある質問
について、専門的な内容を一般の方にも分かりやすく解説します。
バレット食道とは何か?
正常な食道とバレット食道の違い
通常、食道の内側は「扁平上皮」と呼ばれる粘膜で覆われています。一方、胃の粘膜は「円柱上皮」です。バレット食道とは、食道の下部が胃のような円柱上皮に置き換わってしまった状態を指します。
バレット食道は置き変わった粘膜が長ければ長いほど食道癌になるリスクは高くなります。3cmまでをショートバレット(SSBE)、3cm以上をロングバレット(LSBE)と言います。
もしも胃カメラでバレット食道と指摘された場合は、SSBEかLSBEか、検査した先生に聞いておくようにしましょう。(日本人のほとんどはSSBEです。)後で解説しますが、SSBEはあまり食道癌になるリスクは高くなく、それほど心配する必要はありません。
バレット食道の原因
最大の原因は「胃酸の逆流」
バレット食道の最も大きな原因は、長期間にわたる胃酸の逆流です。
逆流性食道炎との関係
-
胃酸が食道へ逆流→食道粘膜が慢性的に炎症→防御反応として胃に似た粘膜へ変化→結果としてバレット食道が形成
このため、逆流性食道炎のある方はバレット食道を合併しやすいとされています。
バレット食道の最大の原因は、長期間にわたる胃酸の逆流です。
胃酸が食道に逆流する状態を逆流性食道炎と呼び、これが慢性的に続くことでバレット食道が形成されることがあります。
バレット食道になりやすい人の特徴
以下に当てはまる方は、バレット食道のリスクが高いとされています。
-
☑️長年、胸やけ・呑酸がある
☑️逆流性食道炎と診断されたことがある
☑️40歳以上
☑️男性
☑️肥満(特に内臓脂肪型肥満)
☑️喫煙習慣がある
特に、症状が軽くても長期間続いている方は注意が必要です。
バレット食道と食道がんの関係
バレット食道=がんではありません
まず重要な点として、
バレット食道がある=食道がんというわけではありません。
しかし、バレット食道は👉 食道腺がんの発生母地となることが分かっています。
バレット食道→低異型度異形成→高異型度異形成→食道腺がんへと進展します。
食道がんの種類
食道がんには主に2種類あります。
| 種類 | 主な原因 |
|---|---|
| 扁平上皮がん | 喫煙・飲酒 |
| 腺がん | バレット食道 |
日本では扁平上皮がんがほとんどですが、近年はバレット食道に関連する食道腺がんが増加傾向にあります。
がん化のリスクはどの程度?
-
バレット食道の方すべてががんになるわけではありません。
- 食道がんの発生リスクは、
- 日本人に多いSSBEで年間0.1~0.3% を言われています。
-
がん化リスクは高くはありません。過度に食道癌を怖がる必要はありません。
- LSBEの場合は、年間0.5〜1%程度と言われ、注意が必要です。特に「異形成(前がん病変)」がある場合は注意が必要です。
そのため、定期的な胃カメラ検査による経過観察が非常に重要です。
バレット食道の症状
自覚症状がないことも多い
バレット食道自体に特有の症状はほとんどありません。ただし、原因となる逆流性食道炎による症状が見られることがあります。
-
・胸やけ
・酸っぱいものが上がってくる(呑酸)
・のどの違和感
・咳が続く
・胸のつかえ感
「症状が軽いから大丈夫」と自己判断せず、検査が重要です。
バレット食道の診断方法
胃カメラ検査(上部消化管内視鏡検査)
バレット食道の診断には胃カメラ検査が必須です。
胃カメラでは以下を確認します。
・食道と胃の境界
・粘膜の色調変化(炎症の有無)
・バレット上皮の長さ
・がんや前がん病変の有無→必要に応じて生検(組織検査)を行います。
苦しくない胃カメラ検査が重要
バレット食道は定期的な経過観察が必要なため、
「つらくない」「続けられる」胃カメラ検査が大切です。
大阪本町胃腸内視鏡クリニックでは
☑️鎮静剤を使用した苦痛の少ない胃カメラ
☑️内視鏡専門医による丁寧な観察 を行っています。
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バレット食道の治療法
基本は「胃酸を抑える治療」
バレット食道そのものを元に戻す治療は、現時点では確立されていません。治療の目的は、胃酸逆流を抑えることで炎症を改善させ、がん化リスクを下げることです。
薬物療法
主に以下の薬を使用します。
-
PPI(プロトンポンプ阻害薬)P-CAB(ボノプラザンなど)
これらは胃酸分泌を強力に抑制します。
内視鏡治療(がん・前がんの場合)
-
異形成や早期食道腺がんが見つかった場合は、内視鏡的切除が検討されます。
バレット食道の予防法
日常生活でできる対策
以下は非常に重要です。
-
・食べ過ぎない
・就寝前2〜3時間は食事を控える
・脂っこい食事を控える
・アルコールを控える
・禁煙
・適正体重を維持
これらは逆流性食道炎の予防にも直結します。
そして何よりも定期的な内視鏡検査が重要です。
よくある質問(FAQ)
Q1. バレット食道は治りますか?
現時点では完全に元に戻す治療はありませんが、適切な治療と管理で進行やがん化リスクを抑えることができます。
Q2. 症状がなくても検査は必要ですか?
はい。症状がなくてもバレット食道や食道がんが見つかることがあります。
Q3. 胃カメラはどのくらいの頻度で必要ですか?
状態によりますが、1年〜数年ごとの定期検査が推奨されることが多いです。
Q4. バレット食道があると必ず食道がんになりますか?
いいえ。多くの方はがんになりませんが、一般の方よりリスクが高いため経過観察が重要です。
Q5. 鎮静剤を使った胃カメラは安全ですか?
適切な管理下で行えば安全性は高く、苦痛を大幅に軽減できます。
胃カメラ検査をご検討の方へ
バレット食道は
「早期発見・定期フォロー」で将来のリスクを大きく下げることができる病態です。
-
胸やけが続いている/逆流性食道炎と言われた/健診で指摘された/食道がんが心配
このような方は、一度胃カメラ検査を受けることをおすすめします。
大阪本町胃腸内視鏡クリニックでは、
内視鏡専門医による丁寧で苦痛の少ない検査を行っています。
医師監修
本記事は、大阪本町胃腸内視鏡クリニック 院長/消化器内科専門医・内視鏡専門医が医学的根拠に基づき監修しています
当法人の案内
当法人では「大阪から胃がん、 大腸がんを撲滅する」 と目標に掲げています。
森ノ宮胃腸内視鏡ふじたクリニック、大阪本町胃腸内視鏡クリニックともに 内視鏡専門クリニックです。
鎮静剤麻酔を使った楽な胃カメラ、鎮痛剤を使った痛くない大腸カメラを行っています。
消化器内視鏡専門医による高精度かつ苦痛の少ない内視鏡検査と診断によって、胃がんや大腸がんの早期発見と予防、撲滅を目指しています。
【森ノ宮胃腸内視鏡ふじたクリニック】
2016年に開業し、年間約4000件の内視鏡検査を行っています。
JR森ノ宮駅直結、地下鉄森ノ宮駅から徒歩3分 ビエラ森ノ宮3階
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