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2026.03.16

原因不明の体重減少は危険?急に痩せたときに疑う病気と内視鏡検査

原因不明の体重減少は危険?急に痩せたときに疑う病気

「最近ダイエットをしていないのに体重が減っている」

「食事量は変わらないのに、気づいたら体重が数キロ落ちていた」

このような症状に気づき、不安を感じている方も多いのではないでしょうか。

体重減少は生活習慣の変化やストレスなどで起こることもあります。しかし、原因不明の体重減少は病気のサインであることも少なくありません。

特に注意が必要なのは、消化器の病気です。胃や腸の病気の中には、初期にはほとんど症状がないものもあり、体重減少が最初のサインとなる場合があります。例えば次のような病気です。
・胃がん
・大腸がん
・胃潰瘍・十二指腸潰瘍
・炎症性腸疾患

これらを早期発見するために重要なのが胃カメラ(胃内視鏡)大腸カメラ(大腸内視鏡)などの内視鏡検査です。

この記事では
・体重減少の原因
・急な体重減少の危険な目安
・考えられる病気
・内視鏡検査の重要性
について、消化器専門医が分かりやすく解説します。


体重減少とは?何キロ減ると危険?

医学的に「体重減少」とは、本人が意図していない体重の減少を指します。一般的に「6か月〜1年で体重の5%以上減少」した場合は、原因を調べることが推奨されています。例)60kgの人→ 約3kg以上の減少 
このような場合は注意が必要です。特に以下の症状がある場合は、病気が隠れている可能性があります。
・食事量が変わらないのに体重が減る
・食欲が低下している
・胃の不快感がある
・便秘や下痢など便通の異常
・全身の疲れやすさ


体重減少と一緒に現れる症状

体重減少は単独で起こることもありますが、多くの場合は他の症状を伴います。注意したい症状は次の通りです。
・食欲低下
・胃の不快感
・腹痛
・便秘や下痢
・血便
・全身の倦怠感

これらの症状が続く場合は、消化器疾患の可能性があります。


体重減少で考えられる病気

胃がん

胃がんは日本人に多いがんの一つです。初期には症状がほとんどありませんが、進行すると、食欲低下、胃の不快感、体重減少などの症状が現れることがあります。
胃がんは早期発見すれば内視鏡治療で治る可能性が高い病気です。そのため、定期的な胃カメラ検査が重要です。(特にピロリ菌に感染している人や、治療後の方は胃がんリスクが高く、年1回の胃カメラを推奨します)


大腸がん

大腸がんは日本で増加しているがんの一つです。初期には症状がほとんどないことも多く、進行すると体重減少、便秘や下痢、血便などがきっかけで見つかることがあります。

大腸がんは大腸カメラで早期発見が可能です。また大腸がんの唯一の診断方法は大腸カメラによる病理診断です。


胃潰瘍・十二指腸潰瘍

胃潰瘍や十二指腸潰瘍では、胃痛、食欲低下などが原因となり体重減少につながることがあります。原因として多いのはピロリ菌感染です。

ピロリ菌に感染しているか、また感染していれば除菌治療が必要です。
ピロリ菌に感染していると、潰瘍だけでなく、慢性胃炎を起こし胃がんのリスクを高めます。


炎症性腸疾患

炎症性腸疾患には、潰瘍性大腸炎、クローンがあります。これらは原因不明の慢性腸炎であり、20代、30代を中心に若い人に増加傾向にあります。症状は、下痢、腹痛、血便、体重減少があります。

腸(特に小腸)に炎症があると、栄養分の吸収が落ちたり、下痢によって十分栄養分を吸収する前に便として排泄されるされるため、体重低下に繋がります。


体重減少の原因を調べる検査

体重減少の原因を調べるためには、いくつかの検査を行います。

・血液検査:タンパク質などの栄養状態、貧血の有無、炎症反応などを見ます。

  • ・CT検査:腹部に腫瘍がないか、腸管の浮腫むがないか、腹水が溜まっていないかを調べます。

  • ・内視鏡検査:胃や大腸の中を直接カメラで観察します。

特に重要なのが内視鏡検査です。


胃カメラ(胃内視鏡検査)

胃カメラでは、食道・胃・十二指腸を直接観察できます。直接観察することで、胃や十二指腸潰瘍、胃がん、胃炎がないか分かります。またピロリ菌の検査も行うことができます。


大腸カメラ(大腸内視鏡検査)

大腸カメラでは大腸を直接観察します。(小腸は大腸カメラでは観察できません)大腸がん、大腸ポリープ、炎症性腸疾患などを調べることができます。

ポリープが見つかった場合はその場で切除できることもあります。大腸がんの病理組織診断もできます。


体重減少を放置するとどうなる?

原因が病気だった場合、放置すると次のようなリスクがあります。
・病気の進行
・栄養状態の悪化
・体力低下

特にがんは早期発見が非常に重要です。早い段階で見つかれば、体への負担が少ない治療が可能になります。


受診の目安

次のような場合は医療機関の受診をおすすめします。
☑️半年で3kg以上体重が減った
☑️食欲が低下している
☑️胃の不快感が続く
☑️便秘や下痢が続く
☑️血便がある

特に40歳以上の方は一度内視鏡検査を検討することが大切です。


よくある質問(FAQ)

Q. 体重が減るのは年齢のせいでしょうか?

加齢によって食事量が減り体重が減ることはあります。しかし急激な体重減少は病気の可能性があるため注意が必要です。

Q. 体重減少だけでも内視鏡検査は必要ですか?

原因不明の体重減少が続く場合、胃や腸の病気が隠れている可能性があります。医師と相談し検査を検討しましょう。

Q. 胃カメラは痛いですか?

鎮静剤を使用することで、眠っているような状態で検査を受けることが可能です。苦痛を最小限に抑えることができます。

Q. 大腸カメラはどのくらい時間がかかりますか?

検査自体は15〜30分程度です。ポリープ切除を行う場合は少し長くなることがあります。

Q. 急に痩せたらすぐ受診すべきですか?

短期間で体重が減少した場合や、腹痛・食欲低下・便通異常などの症状がある場合は早めの受診をおすすめします。


まとめ

原因不明の体重減少は、体からの重要なサインである可能性があります。特に次の症状がある場合は注意が必要です。

・食事量が変わらないのに体重が減る
・胃の不快感
・便通の異常

これらの症状の背景には胃がんや大腸がんなどの消化器疾患が隠れていることがあります。これらの病気は胃カメラ・大腸カメラで早期発見が可能です。気になる症状がある場合は、早めに医療機関へ相談しましょう。

森ノ宮胃腸内視鏡ふじたクリニックでは、苦痛の少ない内視鏡検査を行い、皆さまの健康をサポートしています。お気軽にご相談ください。

監修

【医療法人幸生会】森ノ宮胃腸内視鏡ふじたクリニック

大阪市中央区 森ノ宮駅直結 ビエラ森ノ宮3階
内視鏡専門クリニック
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