大腸憩室とは
大腸憩室(だいちょうけいしつ)とは、大腸の壁の一部が外側に袋状に飛び出した状態を指します。加齢とともに増える病気で、日本では40歳代以降から徐々に増加し、60歳以上では2人に1人以上に見つかるとも言われています。
多くの場合は無症状で、健康診断や大腸カメラ検査で偶然発見されます。しかし、炎症を起こした「大腸憩室炎」や、出血を伴う「大腸憩室出血」を起こすと、腹痛や血便などの症状が現れ、治療が必要になります。
大腸憩室ができる原因
大腸憩室の主な原因は、腸管内圧の上昇です。食物繊維の少ない食生活や慢性的な便秘により、腸の中の圧力が高まることで、大腸壁の弱い部分から外側へ押し出されるようにして憩室が形成されます。
特に日本人では、以下の要因が関与すると考えられています。
・食物繊維摂取量の低下
・高脂肪・低残渣食
・便秘や強くいきむ習慣
・加齢による腸壁の脆弱化
・肥満
・運動不足
大腸憩室の好発部位
日本では大腸憩室は右側結腸(盲腸・上行結腸)に多く、欧米では左側結腸(S状結腸)に多いという特徴があります。近年は食生活の欧米化により、左側型や両側型も増加しています。
大腸憩室の症状
🔳無症状の場合
多くの大腸憩室は症状を伴わず、治療を必要としません。この段階では経過観察が基本となります。
🔳大腸憩室炎の症状
憩室内に便が詰まり、細菌感染を起こすと憩室炎になります。主な症状は以下の通りです。
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・腹痛(上行結腸だと右側腹部、S状結腸だと左下腹部)
・発熱
・腹部の圧痛
・下痢または便秘
軽症であれば内服治療で改善しますが、重症化すると入院や手術が必要になることもあります。
🔳大腸憩室出血の症状
突然の鮮血便が特徴です。痛みを伴わないことが多く、大量出血するケースもあります。大腸憩室はその下に動脈が走行しているケースが多く、出血した際は大量に出血します。特に高齢者や抗血栓薬を服用している方では注意が必要です。
大腸憩室炎・出血の診断
診断には、症状・血液検査・画像検査を組み合わせて行います。
CT検査
急性期の憩室炎ではCT検査が有用で、炎症の程度や合併症の有無を確認できます。また、出血の部位を同定するために造影剤を使ったCD検査が行われることがあります。
大腸内視鏡検査(大腸カメラ)
全身状態が安定してる場合には、大腸内視鏡検査が可能です。できるだけ下剤で前処置を行い、憩室の有無や出血部位を同定します。
もし出血量が多い場合は緊急で大腸カメラを行い、出血部位が同定された場合は出血術を行います。
炎症が落ち着いた後には、大腸カメラ検査が重要です。憩室の数や位置を確認するだけでなく、大腸がんやポリープなど他疾患の除外にも役立ちます。
大腸憩室の治療
🔳無症状の場合
治療は不要ですが、生活習慣の改善と定期的な経過観察が推奨されます。
🔳憩室炎の治療
・軽症:抗菌薬の内服、食事制限
・中等症以上:入院、点滴治療
・合併症あり:外科的手術
🔳憩室出血の治療出血が持続する場合は 大腸内視鏡検査を行います。出血部が同定されれば止血術を行います。内視鏡で出血部位が同定が困難な場合で自然止血している場合は経過観察することもあります。
また、出血が激しい場合は、輸血が必要になることがあります。
大量出血で内視鏡的止血術が困難な場合や、出血を繰り返す場合には血管塞栓術(カテーテル治療)や外科手術が行われます。
大腸憩室の予防と再発防止
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一度形成された憩室はなくなる事はありません。できるだけそれ以上憩室を増やさないこと、つまり腸管圧を上げないようにすることが大事です。また便の陥入に伴う炎症リスクを減らすため、便秘には注意が必要です。
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・食物繊維を十分に摂取する
・水分摂取を心がける
・便秘を放置しない
・適度な運動習慣
・禁煙
これらは憩室炎の再発予防にも有効です。
大腸憩室と大腸カメラの重要性
大腸憩室自体は良性ですが、症状がある場合や、初めて診断された場合には大腸カメラによる精査が重要です。がんやポリープとの鑑別、出血源の確認ができます。
よくある質問(FAQ)
Q1. 大腸憩室は放置しても大丈夫ですか?
無症状であれば問題ありませんが、症状がある場合は受診をおすすめします。
Q2. 食事制限は必要ですか?
急性期以外では極端な制限は不要ですが、食物繊維摂取が重要です。
Q3. 再発しますか?
憩室炎は再発することがあります。生活習慣改善が大切です。
Q4. 大腸がんとの関係はありますか?
直接の関連はありませんが、鑑別のため検査が重要です。
Q5. 大腸カメラは必ず必要ですか?
症状がある場合や初回診断時には強くおすすめします。
まとめ
大腸憩室は珍しい病気ではありませんが、憩室炎や出血を起こすと適切な診断と治療が必要です。腹痛や血便がある場合は早めに医療機関を受診し、大腸カメラ検査で正確な評価を受けましょう。
当医療法人について
当法人では「大阪から胃がん、 大腸がんを撲滅する」 と目標に掲げています。
森ノ宮胃腸内視鏡ふじたクリニック、大阪本町胃腸内視鏡クリニックともに 内視鏡専門クリニックです。 鎮静剤麻酔を使った楽な胃カメラ、鎮痛剤を使った痛くない大腸カメラを行っています。
消化器内視鏡専門医による高精度かつ苦痛の少ない内視鏡検査と診断によって、胃がんや大腸がんの早期発見と予防、撲滅を目指しています。
【森ノ宮胃腸内視鏡ふじたクリニック】
2016年に開業し、年間約4000件の内視鏡検査を行っています。
JR森ノ宮駅直結、地下鉄森ノ宮駅から徒歩3分 ビエラ森ノ宮3階
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2022年に開業し、年間4000件の内視鏡検査を行っています。
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