胃ポリープとは?原因・症状・がんとの関係を専門医が解説
はじめに
健康診断や人間ドックの胃カメラ検査で「胃にポリープがあります」と言われ、不安になったことはありませんか?(バリウム検査では、胃の透亮像や隆起と書かれることもあります)
胃ポリープは比較的よく見つかる病変であり、多くは良性です。しかし、種類によっては注意が必要なものも存在します。
本記事では、胃ポリープとは何か、胃ポリープの種類、胃がんとの関係、治療や経過観察の考え方、胃カメラ検査の重要性について、消化器内視鏡専門医の立場から分かりやすく解説します。
胃ポリープとは
胃ポリープとは、胃の粘膜から盛り上がってできる「できもの」の総称です。大きさは数ミリ程度の小さなものから、数センチになるものまでさまざまです。多くは無症状で、胃カメラ検査や胃バリウム検査で偶然発見されます。
胃ポリープの主な種類
胃ポリープは大きく以下の3つに分けられます。
① 胃底腺ポリープ
-
最も多く認められるポリープです。
ピロリ菌がいない人に多く、がん化の可能性は極めて低いのが特徴です。検診のバリウムで指揮されるポリープのほとんどは、胃底腺ポリープであり、がん化のリスクが低いため「経過観察」と書かれます。 - 胃カメラで観察すると、ポリープの色が背景の胃の粘膜と同じ色をしてるのが特徴です。(胃カメラである程度診断ができるので、組織検査を行わず経過観察をすることがあります。)
- 最近は、胃酸を抑える薬(PPI)の長期使用で増えることが知られています。
② 過形成性ポリープ
ピロリ菌に感染している慢性胃炎が背景にあることが多い。基本的には良性ですが、大きいもの(2cm以上)では、出血したり、胃がんが混在することがまれにあります。
胃カメラで観察すると、ポリープの色が赤いのが特徴です。(バリウムは白黒のレントゲン画像であり、バリウムで色の判別はできません。あくまで形の判断のみです。正確に診断するには胃カメラをすることをお勧めします。)
③ 腺腫(胃腺腫)
-
前がん病変とされる。将来的に胃がんへ進行する可能性があります。内視鏡的切除の対象になります。
このタイプは慎重な評価が必要です。
胃ポリープの原因
1. ピロリ菌感染
慢性胃炎を引き起こし、過形成性ポリープの原因になります。
2. 胃酸抑制薬の長期使用
胃底腺ポリープとの関連が報告されています。
3. 慢性的な炎症
長期間の胃粘膜刺激が関係しています。
4.原因不明
ポリープで最も多い胃底腺ポリープですが、原因はいまだにわかっていません。
胃ポリープの症状
多くは無症状です。たまたま検診のバリウムや胃カメラで指摘されることがほとんどです。
しかし、以下の症状が出る場合があります。
・胃の不快感
・胃もたれ
・出血(黒色便)
・貧血
症状がある場合は、早めの内視鏡検査が重要です。
胃ポリープと胃がんの関係
「胃ポリープ=胃がん」ではありません。むしろほとんどが胃底腺ポリープであり、胃がんのリスクはほとんどなく心配する必要はありません。しかし、腺腫、大きな過形成性ポリープ、形が不整なものでは、がんが含まれている可能性があります。
そのため、胃カメラによる詳細観察と、必要に応じて生検(組織検査)が重要です。
胃ポリープの診断方法
胃カメラ検査(上部消化管内視鏡)
最も正確な診断方法です。
・直接観察できる
・色調や表面構造を確認できる
・必要ならその場で生検可能
バリウム検査では詳細な評価は困難です。
胃ポリープの治療
経過観察
-
胃底腺ポリープは治療する必要ありません。
良性と判断された過形成性ポリープは、定期的な胃カメラでフォローします。
内視鏡的切除
-
・腺腫
・2cm以上の過形成ポリープ
・出血を伴うもの
は内視鏡的切除を検討します。(内視鏡的切除では、約1週間ほどの入院が必要です。当院では行なっておらず、専門病院へ紹介します。)
ピロリ菌除菌の重要性
過形成性ポリープがある場合、ピロリ菌除菌により縮小することがあります。さらに、胃がん予防の観点からも除菌は重要です。
胃カメラ検査を受けるべき方
-
☑️健診で胃ポリープを指摘された
☑️胃の不快感が続く
☑️ピロリ菌感染歴がある
☑️胃がんの家族歴がある
早期発見が何より重要です。
当院の胃カメラの特徴
大阪本町胃腸内視鏡クリニックでは、
☑️鎮静剤を使用した、寝ている間に苦痛の少ない検査
☑️内視鏡専門医が全例担当
☑️土曜日検査可能
☑️日本ヘリコバクター学会認定在籍
安心して受けていただける体制を整えています。
よくある質問(FAQ)
Q1. 胃ポリープは必ず切除が必要ですか?
いいえ。種類と大きさによります。良性で小さいものは経過観察が基本です。
Q2. 胃ポリープは自然に消えますか?
胃底腺ポリープは自然に消えることは少ないですが、過形成性ポリープはピロリ菌の除菌で縮小することがあります。
Q3. 胃ポリープがあると胃がんになりやすいですか?
多くはなりません。ただし腺腫は前がん病変であり注意が必要です。
Q4. 胃カメラは苦しいですか?
当院では鎮静剤を使用するため、眠っている間に終了します。
Q5. どのくらいの間隔で検査が必要ですか?
種類や大きさによりますが、1年ごとのフォローが一般的です。
まとめ
胃ポリープは多くが良性ですが、種類の見極めが非常に重要です。自己判断せず、専門医による胃カメラ検査を受けましょう。早期発見・早期対応が、胃がん予防につながります。
医師監修
本記事は、消化器内視鏡専門医が医学的根拠に基づき作成しています。
大阪本町胃腸内視鏡クリニックでは年間多数の胃カメラ検査を実施し、精密診断と丁寧な説明を心がけています。
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医療法人幸生会について
当法人では「大阪から胃がん、 大腸がんを撲滅する」 と目標に掲げています。
森ノ宮胃腸内視鏡ふじたクリニック、大阪本町胃腸内視鏡クリニックともに 内視鏡専門クリニックです。 鎮静剤麻酔を使った楽な胃カメラ、鎮痛剤を使った痛くない大腸カメラを行っています。消化器内視鏡専門医による高精度かつ苦痛の少ない内視鏡検査と診断によって、胃がんや大腸がんの早期発見と予防、撲滅を目指しています。
☑️胃がんの原因の多くはピロリ菌感染です。
☑️大腸がんの原因の多くは大腸ポリープ(腺腫)です。
☑️ピロリ菌の除菌治療をすることで胃がんの予防につながります。
☑️大腸ポリープを切除することで大腸がんの予防につながります。
【森ノ宮胃腸内視鏡ふじたクリニック】
2016年に開業し、年間約4000件の内視鏡検査を行っています。
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