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2026.02.17

胃痛・鳩尾の痛みの原因とは?放置してはいけない症状と検査・治療法を専門医が解説

胃痛・鳩尾の痛みとは?

「みぞおちがキリキリ痛む」
「食後に胃が重い」
「空腹時に差し込むように痛い」

このような症状で受診される患者様は非常に多くいらっしゃいます。

鳩尾(みぞおち)は医学的には心窩部(しんかぶ)と呼ばれ、胃・十二指腸・食道・膵臓・胆のうなど多くの臓器が存在する重要な部位です。

つまり、胃痛=胃の病気とは限らないという点が非常に重要です。

本記事では、消化器内視鏡専門医の立場から
☑️胃痛・鳩尾の痛みの原因
☑️危険な症状の見分け方
☑️検査と治療
☑️胃カメラが必要なケース

について詳しく解説します。


胃痛・鳩尾の痛みの主な原因

 

① 胃炎

森ノ宮胃腸内視鏡ふじたクリニック当日胃カメラで診断した急性胃炎急性胃粘膜障害

【原因】
・ストレス
・アルコール(度数の高いもの)
・鎮痛薬(NSAIDs)
・ピロリ菌

【症状】
・みぞおちの鈍痛
・胃もたれ
・吐き気
・食欲不振

慢性胃炎の多くは、Helicobacter pylori感染が関与しています。


② 胃潰瘍・十二指腸潰瘍

森ノ宮胃腸内視鏡ふじたクリニックの胃カメラで診断した胃潰瘍胃潰瘍
潰瘍とは、粘膜が深く傷つき、ただれて欠損した状態のことです。粘膜の下の層まで欠損した状態を「潰瘍」と言います。

深くなると痛みや出血、悪化すると、穴が開く(穿孔)することもあります。

【原因】
・ピロリ菌
・ストレス
・アルコール(度数の高いもの)
・鎮痛薬(NSAIDs)

【症状】
・空腹時に痛む(十二指腸潰瘍)
・食後に痛む(胃潰瘍)
・背中に放散することもある
・重症化すると出血し、黒色便、吐血を伴うことがあります。


③ 逆流性食道炎

森ノ宮胃腸内視鏡ふじたクリニックの胃カメラで診断がついた逆流性食道炎逆流性食道炎(赤い部分)

逆流性食道炎は、胃酸や胃の内容物が食道に逆流し、食道の粘膜を荒らして、胸焼けやゲップ、呑酸症状などを引き起こす病気です。下部食道括約筋の緩みや胃の圧上昇が原因で、放置すると食道炎が悪化することがあります。

逆流性食道炎についての詳しいブログはこちら

【症状】
・胸やけ
・みぞおちの痛み
・のどの違和感
・咳

軽症でも慢性化しやすく、放置は禁物です。


④ 機能性ディスペプシア

機能性ディスペプシアは、検査で異常がないのに胃もたれや、みぞおちの痛み、早期膨満感などの慢性的な胃の不快感が続く状態です。胃の運動機能異常や知覚過敏、ストレスなどが原因と言われています。

【症状】
・食後の膨満感
・早期満腹感
・ストレスで悪化
・若年者に多く認める。

いつも原因の8割が機能性でスペプシアと言う報告もあります。


⑤ 胆石・胆のう炎

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胆嚢は肝臓で作られた消化液(胆汁)を一時的に貯蔵濃縮しておく臓器です。肝臓の下(右上腹部)に位置します。

胆石とは胆汁が胆嚢内で結晶化して、石のように固まる病気です。主な成分はコレステロールやビリルビンです。原因はコレステロールの過剰や胆汁酸の不足、胆汁の流れの滞り、胆嚢の機能低下などが考えられています。
リスクを高める要因として、肥満、脂っこい食事、女性(特に40歳以上)急激な体重減少等が挙げられます。右上腹部〜みぞおちの激痛が特徴です。

脂っこい食事後に起こりやすいのが特徴です。


⑥ 急性膵炎

急性膵炎は消化酵素含む膵液が膵臓自体を消化することで、急激な炎症起こす病気です。主な原因は胆石とアルコールの多量摂取で、みぞおちから背中にかけて激しい腹痛や吐き気が特徴です。膵炎は「お腹の火傷」と言われるほど激しい炎症を起こし、重症化すると命に関わることもある。非常に危険な疾患です。

【特徴】
・強烈な持続痛(外来受診するレベルではなく、救急車を呼ぶレベル)
・背中へ抜ける痛み
・発熱

アルコール多飲歴がある方は要注意です。


⑦ 胃がん

初期は症状がほとんどありません。進行すると、胃痛、体重減少、貧血を認めることがあります。早期発見が極めて重要です。

胃がんの原因の95%はピロリ菌と言われており、ピロリ菌に感染している人、または感染していた人(除菌後)の方は胃がんのリスクが高く、定期的な胃カメラ検査が重要です。

 


⑧アニサキス

森ノ宮胃腸内視鏡ふじたクリニックで治療した胃のアニサキス胃粘膜に食い込むアニサキス

アニサキスや鯖やイカなどの魚介類の内臓に寄生する寄生虫の幼虫です。全長2〜3センチの白い糸状で、刺身などで生きたまま摂取すると、数時間後に胃腸の壁に刺さり込み、炎症起こします。激しい腹痛や嘔吐、引き起こす食中毒の原因となります。(あまり発熱や下痢は起こさない)


危険な胃痛のサイン

以下の場合は早急な受診が必要です。

  • ☑️突然の激痛
    ☑️黒色便
    ☑️吐血
    ☑️体重減少
    ☑️貧血
    ☑️50歳以上で初発症状


胃痛の検査

① 血液検査

炎症や貧血の確認

② 腹部エコー

胆石・胆のう炎、膵臓の確認(膵臓はエコーでは観察困難)

③ 胃カメラ(上部消化管内視鏡)

胃カメラの実際の検査の動画はこちら

  • 胃炎、潰瘍、胃がん、ピロリ菌感染、を正確に診断できます。


胃カメラを受けるべき人

  • ☑️症状が2週間以上続く
    ☑️市販薬で改善しない
    ☑️40歳以上で初発症状
    ☑️ピロリ菌未検査
    ☑️家族に胃がん歴がある

当院では鎮静剤を使用した、寝ている間に終わる苦痛の少ない胃カメラを行っています。


治療法

原因により治療は異なります。

疾患 主な治療
胃炎 胃酸抑制薬
潰瘍 PPI・PCAB+除菌
逆流性食道炎 PPI・PCAB
機能性ディスペプシア 消化管運動改善薬
胆石 手術
膵炎 入院治療

【当院の胃カメラの特徴】

  • ☑️鎮静下検査可能
    ☑️経鼻・経口選択可
    ☑️専門医が施行
    ☑️当日胃カメラ対応(枠次第で、事前相談要)

症状がある方は、自己判断せず一度ご相談ください。


よくある質問(FAQ)

Q1. 胃痛はストレスだけが原因ですか?

いいえ。潰瘍やがんの可能性もあります。

Q2. 市販薬で様子を見てもいい?

2週間以上続く場合は検査をおすすめします。

Q3. 胃カメラは痛いですか?

鎮静剤を使用すればほとんど眠っている間に終わります。

Q4. 若くても胃がんになりますか?

まれですがゼロではありません。

Q5. どのくらいの頻度で検査が必要?

症状があれば早期に。問題なければ1~2年に1回が目安です。


まとめ

胃痛・鳩尾の痛みはありふれた症状ですが、重大な疾患のサインである可能性があります。

特に、長引く痛み、繰り返す症状、体重減少がある場合は、早期の胃カメラが重要です。


胃痛でお悩みの方へ

大阪本町胃腸内視鏡クリニック、森ノ宮胃腸内視鏡ふじたクリニックでは、消化器内視鏡専門医が丁寧に診察し、必要に応じて当日検査も可能です。

「ただの胃痛」と自己判断せず、まずはお気軽にご相談ください。あなたの不安を、安心に変えるお手伝いをいたします。

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