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2026.01.05

過敏性腸症候群(IBS)とは?症状・原因・治療と大腸カメラが必要な理由を解説

1. 過敏性腸症候群(IBS)とは

過敏性腸症候群(IBS:Irritable Bowel Syndrome)は、大腸に器質的異常がないにもかかわらず、腹痛や便通異常を慢性的に繰り返す病気です。

日本国内では約 10〜15% の人がIBSの症状を経験するとされ、特に 20〜40代の働き盛りの世代 に多く見られます。

2016年に公表されたRomeⅣ基準において、過敏性腸症候群の診断基準が改定されました。

「腹痛が最近3ヶ月の中の1週間につき、少なくとも1日以上生じ、その腹痛が①排便に関連する ②排便の頻度に変化に関連する ③便の性状変化に関連する、の3つの便通異常の2つ以上の症状を伴うもの」と定義されました。


2. IBSの症状とタイプ

IBSは症状によって 3つのタイプ に分類されます。

①下痢型(IBS-D)

  • 頻繁な下痢、排便後に症状が軽くなる、突発的な腹痛や便意切迫感

②便秘型(IBS-C)

  • 便秘が慢性的、腹部膨満感、張り、排便困難感や残便感

③混合型(IBS-M)

  • 下痢と便秘が交互に現れる


3. IBSの原因・発症メカニズム

IBSの明確な原因はまだ完全には解明されていませんが、主に 以下の要因が関与 しています。

① 腸の運動異常

腸の収縮や蠕動運動が過剰または低下することで、下痢や便秘が起こります。

② 脳腸相関の異常

腸と脳は神経を介して密接に連絡しています。ストレスや緊張により腸が過敏になり、痛みや不快感が強まることがあります。

③ 腸内環境(腸内フローラ)の乱れ

腸内細菌のバランスが崩れると、腸の動きや免疫反応が影響を受け、IBSの症状が出やすくなります。

④ 食事・生活習慣

脂肪分の多い食事、刺激物(アルコール・カフェイン・香辛料)、人工甘味料、過度な食事量は症状悪化の要因となります。


4. IBSと他の消化器疾患の違い

IBSは 大腸に目に見える器質的異常がない のが特徴です。

症状 IBS 大腸炎・大腸がん
腹痛
下痢/便秘
血便
検査異常
長期経過 慢性 進行性

そのため、症状だけで判断せず、大腸内視鏡検査による除外診断 が重要です。

特に50歳を超えて症状が出始めた、血便を認める、原因不明の体重減少を伴うなどの症状がある場合は、大腸カメラで大腸がんがないか調べておくことは重要です。


5. 診断方法

🔳問診

腹痛の部位・時間・便通の状態・ストレスの有無を詳しく確認します。

🔳検査

  • 血液検査:炎症や貧血の確認

  • 大腸内視鏡検査(大腸カメラ)IBSと診断するには、まず他の重大な病気を除外することが必須です。


6. 治療法

IBSの治療は症状に応じた多角的アプローチが基本です。

① 薬物療法

  •  下痢型:整腸剤、抗下痢薬、腸の動きを調整する薬

  •  便秘型:整腸薬、便軟化薬、便秘薬(リナクロチド)腸の蠕動を改善する薬

  •  腹痛:消化管運動調整薬、抗けいれん薬、漢方薬

  •  これらの内服治療でも症状改善が乏しい場合、心療内科で抗不安薬や抗うつ薬を処方することもあります。

② 食事療法

  •  食物繊維の調整:特に便秘型の人には積極的に食物繊維を摂ることが大事

  •  FODMAP(発酵性糖質)※の制限

  •  高脂肪・刺激物の控えめ

③ 生活習慣改善

  •  規則正しい生活・睡眠

  •  適度な運動

  •  ストレス対策(呼吸法・マインドフルネス)

  • 【FODMAPとは】
  • FODMAPとは、腸で吸収されにくく発酵しやすい糖質(発酵性オリゴ糖・二糖・単糖・ポリオール)の総称です。小腸で吸収されにくいため大腸で水分を引き寄せ、ガスを発生させやすく、IBSの腹部膨満感や下痢・便秘を悪化させることがあります。症状改善には、FODMAPを控えた食事療法が有効とされています。(詳しくはネットで検索してみてください。様々な食材が分類されています)

7. 日常でできるセルフケア

  • 食事:腸に優しい食材(野菜・発酵食品)を意識 低FODMAP食
  • 運動:適度な運動で腸の蠕動を促す

  • 睡眠:睡眠の質を高める 1日7時間程度

  • ストレスをためすぎない生活


8. 大腸カメラが必要なケースと当院の特徴

 

大腸カメラが推奨されるケース

  • ☑️血便がある

  • ☑️便通異常が最近悪化した

  • ☑️家族に大腸がんの既往がある

  • ☑️40歳以上で初めての慢性症状

当院の大腸内視鏡検査の特徴

  • 🔳経験豊富な内視鏡専門医による検査

  • 🔳鎮静剤を使用し、苦痛の少ない検査

  • 🔳ポリープ発見時はその場で切除可能

  • 🔳日帰り検査・切除対応


9. よくある質問(FAQ)

  1. Q1. 過敏性腸症候群とはどのような病気ですか?

    過敏性腸症候群(IBS)は、大腸に明らかな異常がないにもかかわらず、腹痛や下痢、便秘などの症状を慢性的に繰り返す病気です。ストレスや生活習慣が深く関係します。


    Q2. IBSと大腸がんの違いは何ですか?

    IBSは機能的な異常で、検査では異常が見つかりません。一方、大腸がんやポリープは器質的疾患で、大腸内視鏡検査により診断されます。症状だけでは区別できないため注意が必要です。


    Q3. IBSでも大腸カメラ検査は必要ですか?

    はい。IBSと診断するためには、大腸がんや炎症性腸疾患などの重大な病気を除外することが重要です。そのため、大腸内視鏡検査が推奨されます。


    Q4. 下痢型・便秘型の違いは何ですか?

    IBSは症状により、下痢型、便秘型、混合型に分けられます。症状のタイプによって治療法や生活指導が異なります。


    Q5. ストレスはどの程度関係しますか?

    IBSはストレスの影響を受けやすく、腸と脳の相互作用(脳腸相関)が関与しています。精神的緊張や環境変化で症状が悪化することがあります。


    Q6. IBSは自然に治りますか?

    症状が軽快することもありますが、慢性的に続くケースも多いため、適切な治療と生活習慣の見直しが重要です。自己判断で放置せず、医師に相談しましょう。


    Q7. 血便がある場合もIBSでしょうか?

    血便はIBSでは通常みられません。血便がある場合は、大腸がんや炎症性腸疾患などの可能性があるため、早急な大腸内視鏡検査が必要です。


    Q8. 何科を受診すればよいですか?

    消化器内科の受診が適切です。特に内視鏡検査が可能な医療機関では、必要に応じて大腸カメラで正確な診断が行えます。


10. まとめ・ご予約CTA

過敏性腸症候群(IBS)は慢性的な腹痛や便通異常を繰り返しますが、大腸に重大な病気がないか確認することが最優先です。

当法人では「大阪から胃がん、 大腸がんを撲滅する」 と目標に掲げています。

森ノ宮胃腸内視鏡ふじたクリニック、大阪本町胃腸内視鏡クリニックともに 内視鏡専門クリニックです。 鎮静剤麻酔を使った楽な胃カメラ、鎮痛剤を使った痛くない大腸カメラを行っています。

消化器内視鏡専門医による高精度かつ苦痛の少ない内視鏡検査と診断によって、胃がんや大腸がんの早期発見と予防、撲滅を目指しています。

☑️胃がんの原因の多くはピロリ菌感染です。

☑️大腸がんの原因の多くは大腸ポリープ(腺腫)です。

☑️ピロリ菌の除菌治療をすることで胃がんの予防につながります。

☑️大腸ポリープを切除することで大腸がんの予防につながります。

当法人では ピロリ学会認定医、 内視鏡学会専門医が在籍しています。

【森ノ宮胃腸内視鏡ふじたクリニック】

2016年に開業し、年間約4000件の内視鏡検査を行っています。

JR森ノ宮駅直結、地下鉄森ノ宮駅から徒歩3分 ビエラ森ノ宮3階

胃カメラ・大腸カメラの予約はコチラ:https://junnavi.com/morinomiya-naishikyo/sindex.html

ホームページ:https://www.morinomiya-naishikyo.com

公式LINE:https://page.line.me/245ubgqw

【大阪本町胃腸内視鏡クリニック】

2022年に開業し、年間4000件の内視鏡検査を行っています。

内視鏡検査や診察は全て完全予約制です。

胃カメラ・大腸カメラの予約はコチラ:https://junnavi.com/honmachi/

ホームページ:https://www.morinomiya-naishikyo.com/osaka_hommachi/

公式LINE:https://page.line.me/471fvlxv

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